レフィの宿屋(Leffy's inn)

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夏目漱石「吾輩は猫である」を読んだ感想。猫の結末にびっくり!


夏目漱石さんの作品。明治時代の傑作「吾輩は猫である」の読書レポート!

超有名な本で、いつか読んでみたい!と思っていたので達成できて満足!

 

吾輩は猫である。名前はまだ無い」の冒頭部分が超有名だけど、このフレーズを知っているのに内容を知らない訳にはいかない!と思い立って読書に至る。。

 

本の情報・読み終わるまでにかかった時間

あらすじはこんな感じ。

我儘な人間のことが、時折気の毒になる――。
日本一有名なネコの可笑しな人間観察日記。
昭和36年刊行の新潮文庫版は123刷、228万部超え! 今なお色褪せぬ、漱石40歳の処女小説。

amazonより

 

「吾輩」が迷い込んだ家の主人、苦沙弥先生(くしゃみ先生。すごい名前だな、) を中心として描かれる人々の日々を猫目線で語った作品。

猫目線ってのが独特ポイント。

 

話が書かれた当時、物語が好評すぎて連載を長びかせるために、どんどん文章が長くなっていったらしく、ホントに文章が長い!全然ラストにたどり着けない…!

読書になれていない人が読むのはあまりおすすめできないかもしれない。根気がいる。

 

あと、現代とは時代背景が違うため、生活の様子や言葉遣いはわかりづらいとこもあり。

 

読書になれている人や、長い作品でも読み遂げられるぜ…って覚悟を決めてる人は是非読破を!

 

私の場合は、文章を読むのが遅い&昔の言葉遣いや知らないものの表現を読み取るのが難しかった。。かなり苦戦させられて、読み終わるのに20~25時間くらいかかってしまった…汗

 

感想

以下は、ネタバレありの感想。

 

正直なところ、話が長くて長くて何度も挫折しそうに…結果、サボり期間があり、読み切るのに2ヶ月かけてしまった。。

 

でも、最後まで頑張って読めたのは、私のお気に入り人物、迷亭君の喋りが面白かったから笑

 

迷亭君は法螺吹きのお調子者で、やたら話を広げて横にそらしていく。それでも何故か惹き込まれる話し方に、何度も助けられた。ありがとう!

 

あとは、寒月君も穏やかですごく良い子だったから、いい感じに癒やし効果があった気がする笑

 

金田のお嬢さんとの結婚まで無事にたどり着くかな?と期待したけど、まさかのどんでん返しに驚き。

いつの間にか寒月君、別の人と結婚しているじゃないか!

 

そして、あまりに苦沙弥先生たちの話が盛り上がると、そうだ!語り手、猫だった!!と吾輩のことを忘れてしまう始末。。

 

でも、時折吾輩が猫目線の人間について考察している様子はなかなか興味深かった。

猫から見たら人間はなんて面倒くさい生き物なんだろう…。

 

吾輩は人間をちょいちょい貶しながらも、それでも人間の生活を真似しようとしてみたり、興味津々に話を聞いたり、あとをつけていったりしていたから、実は人間への憧れがあったのかもしれない。

 

苦沙弥先生や迷亭君たちはよく、難しい哲学的な話をしていたし、吾輩が溺れる直前の宴会でもいろいろ語ってた。自殺はなんたら~とか。

そう考えると、人間への憧れのあまり酒に手を出し、溺れてしまった状況下でも、吾輩は主人たちの話を思い出したのかもしれない。

こんな考えがあるってさっき話してたな。苦しまずに死のう、って。

それで最期は、「ありがたいありがたい」となったのかもしれないなと思った。

 

吾輩が溺れて死んでしまったのにはびっくりしたし、ちょっと悲しい。。

そういえば最後まで名前つけてもらえなかったなぁ。 

 

さて、読み切るのにかなーり時間がかかり、読解に苦労し(途中からやや若干流し見になったりもした)、しかも続きを読む気が起こらず放置という期間もあったけど、無事読み終えたことにとても感動!

 

この話は題名と冒頭こそ有名だが、文章に慣れてない人が生半可な覚悟で読んではいけなかったようだ。